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2017.5.3 UP

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美馬の魅力シリーズ第一回・うだつの町並みの「うだつ」とは・・・・

記念すべき一回目の記事は、我々が活動している徳島県美馬市脇町にあるうだつの町並みの名前の由来にもなった「うだつ」についてです。

うだつは、日本建築用語の「うだち」がなまったもので、本来は、屋根の軒木を支える柱のことを指します。うだつは写真にもあるとおり、二階にあります。もり邸外観
隣家が火事になったとき、外から火が回ってこないようにするため、つまり防火のために作られています。ですが、次第に富の象徴として使われるようになりました。うだつの高さをお互いに競い合って、家の繁栄・商売繁栄を外の人に対してアピールしています。初期に作られたうだつは、上がっている周辺のうだつとは違い、非常に低いです。低いうだつは、すなわち、その家が古いことを指し示しています。

実はあまり知られていないことですが、うだつは二種類存在しています。一つは、切妻造(きりづまづくり)というもので、一般の家の屋根みたいな形をしています。もう一つが、寄棟造(よりむねづくり)というもので、長方形の台の上に屋根が乗っかっているようなものです。うだつの値段は現在の価額にして50~150万円の間で作られていました。しかしながら、その額は天井知らずで、物によっては150万円以上のものがあります。よく皆さんが、うだつと聞いて連想するのが、「うだつがあがらない」という言葉です。それは、このうだつが語源になっています。しかし、なぜうだつが「うだつがあがらない」ということばになったのか、その理由を知る人は多くはありません。では、その理由とはなんなのか。それは、「うだつのある家を作る甲斐性がない」ことから「うだつが上がらない」という言葉が生まれたとされています。
あがったうだつ
あがったうだつ低いうだつ
町並みの中で一番古いうだつ

切妻うだつ
                                                           切妻うだつ寄棟うだつ
寄棟うだつ

今回は、うだつについて紹介いたしました。次回は、我々の拠点、「もり邸」についてご紹介いたします。趣が滲み出している「もり邸」は、一体全体どんな歴史を歩んできたのか、ご期待ください。

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